美術館の由来について
「有職御人形司十二世伊東久重美術館」は、東京と京都の中間地点、日本のシンボルである雄大な富士山の麓に、伊東久重先生のお許しを得まして、2018年春にオープン致しました。
美術館には「友信庵」(ゆうしんあん)と「京室 鶴」(ぎゃらりい つる)があります。
「友信庵」は入母屋作りの日本建築で、八畳の茶室からは、駿河湾、伊豆半島、箱根連山を眺望し、果樹に囲まれた庭園は、駿河湾に漕ぎ出す船をイメージしています。「友信庵」では、当館が所蔵する伊東久重先生の御所人形と胡粉高盛金彩絵などの作品を四季折々に展観してまいります。 数寄屋門から上がった二階部分に位置する「京室 鶴」は、伊東久重先生の新作の御人形を鑑賞、お求めいただける場として準備しました 。 内装は数寄屋建築の名匠 中村外二工務店によるものです。
この美術館は、株式会社桝屋金田が運営しており、日本文化を世界に発信する場所とすることを目指しております。
土地の由来
実業家 中村友信(1926-2009)は、国際親善に励み、特にニュージーランド ワンガヌイ市では中村奨学金制度を立ち上げ、2004年英国エリザベス女王よりニュージーランド功労勲位The NZ Order of Meritを叙勲致しました。かねがね果樹園として愛した土地に、海外のお客様を招く場を作ることを希望し、没後、2011年ゲストハウスとして「友信庵」が建てられました。