有職御人形司
十二世 伊東久重美術館
日本文化を世界に発信する美術館
ご挨拶
このたび、富士山を臨む風光明媚な駿河平に私の美術館が開館されることとなり光栄に存じております。江戸時代より宮中に御所人形を作り納める家に生まれた私は、十二世継承以来伝統を守り私なりに創意工夫を重ねてまいりました。美術館では愛らしい御所人形をはじめ華やかに季節を彩る胡粉高盛金彩絵の作品をご覧いただき、京都の雅を感じていただければ幸いでございます。是非ともご来場賜りますようご案内申し上げます。
有職御人形司 十二世 伊東久重
News - お知らせ
- 静岡県庁スポーツ・文化観光部のtwitter(@shizuoka_to_go)コラム『「最高の富士山ツアー」ロケ地紹介② 』にて、当美術館をご紹介いただきました。
- 27/11/2021 美術館ホームページまたEmailアドレスが新しくなりました。
- 季節のお便りは随時Facebookにて更新中
開館にあたり
有職御人形司十二世伊東久重美術館へようこそおいで下さいました。私は、若い時分から世界を回る機会を得、欧州、アフリカ、アジアに家族と共に居住致しましたが、その行く先々で、日本人の勤勉さや礼儀正しさが度々指摘され、歓迎されることが多くありました。この「日本人らしさ」という特徴は、これまでの日本の長い歴史の中で、文化として日々の生活の中から育まれてきたもののではないかと思います。帰国してから後、日本をさらに知るために茶道などの勉強も始めました。同時に、日本の文化の素晴らしさを世界に発信していきたいと夢見るようになりました。
かかる折、伊東久重家が代々お作りになられたお人形を、京都のお寺、九州の大名家など、家内と一緒に巡り、拝見して参りましたが、光栄にも、伊東久重先生ご家族の皆様と長年家族ぐるみで親しくさせて頂いていることから、京都にも東京にも近く、雄大な富士山、明媚な駿河湾、美味しい食材、緑豊かなさわやかな空気が満ちるこの土地を伊東家の皆様に気に入って頂き、この美術館開館の運びとなりました。日本を代表する伊東家のお人形を、より多くの皆様に御覧頂き、日本の文化を発信していきたいと思います。
この美術館では、単なる展示ではなく、「日本の季節、五節句、文化の中でお人形と共に暮らす」をテーマとし、実際の生活の中にお人形が自然に溶け込む様子をお見せしたく「友信庵」に展示しております。同時に最新の作品を 「京室 鶴」で御覧頂くというコンセプトになっています。さらに、自然豊かな景色を眺めながら茶を喫し、日本の良さを味わって頂く機会をご提供できたら幸いと思っております。
どうぞごゆっくりお楽しみください。
館長 金田光司